交通事故治療

交通事故に遭われた方へ

当院は、交通事故による怪我の診断と、交通事故専門の治療とリハビリテーションに特化しています。痛みやしびれなど、事故後に気になる症状をすべてお聞かせください。リハビリテーションの専門家が、後遺症の発生を防ぐために症状に合わせた慎重な治療を提供します。事故後の症状は遅れて現れることもあるため、わずかな不快感でも早めにご相談いただくことをお勧めします。交通事故は滅多に起こることではありませんので、不慣れな状況かもしれません。焦ったり慌てたりしないようにしましょう。

交通事故によるケガの特徴

  • 症状が長引く・後から出ることがある
    交通事故によるケガは、予測不可能な部位に影響を及ぼすことが多いため、症状が長期間にわたって続くことがあります。個人差はありますが、治癒には通常3~6か月かかることもあります。特に「むち打ち症」は、事故後しばらくしてから症状が現れることがよくあります。早期治療を受けないと、症状が悪化し、慢性化する可能性が高まります。
  • 痛みが強い
    交通事故はスピードの出る乗り物とぶつかって起こるケガのため、その衝撃は通常感じるよりも強烈です。予想外に強い衝撃がかかることで、骨、筋肉、腱、神経などが深刻な損傷を受け、痛みが強烈に現れることがあります。
  • 目に見えない損傷や精神的ストレスも
    交通事故によるケガは、外傷以外にも多くの問題を引き起こす可能性があります。外傷が外から見えない部位に大きな損傷を負うことがあるため、事故後に自覚症状がない場合でも慎重に検査が必要です。また、事故によって生じる精神的なストレスや不安も考慮する必要があります。被害者は、仕事や学業への影響、通常の動作における制約、ストレスに強い負担を感じることがあります。さらに、事故の状況や関連する問題によっては、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、うつ病、運転恐怖症、パニック障害などが発症する可能性があります。不定愁訴も見られることがあり、検査では明らかな異常がないにもかかわらず、体調不良が生じることがあります。

交通事故によるケガで多い症状

交通事故によるケガは、頭部外傷や骨折などの明らかな外傷以外にも、首や腰の痛み、可動域の制限、筋肉のコリ、頭痛、手足のしびれ、だるさ、めまい、耳鳴り、吐き気、脱力感、消化器系の機能低下、食欲不振など、全身にわたる症状が現れることがあります。

  • むち打ち症(頚椎捻挫・外傷性頚部症候群)
    「むち打ち症」は正式な病名ではありませんが、かつてはヘッドレストが一般的でなかった時代に、追突や衝突事故によって首がむち打つようにしなったことに由来しています。

むち打ち症は「頚椎捻挫(けいついねんざ)」や「外傷性頚部症候群(がいしょうせいけいぶしょうこうぐん)」とも呼ばれ、事故直後、症状がしばらく現れないことが特徴です。具体的な症状としては、首から肩にかけての痛み、首の動きの制限、頭痛などが挙げられます。また、頚椎捻挫に加えて、頭痛、肩こり、めまい、手や腕のしびれ、睡眠障害、うつ病のような精神的な症状が現れる場合には「外傷性頚部症候群」と診断されることがあります。どちらの疾患も、事故の衝撃によって首の筋肉や腱が損傷し、骨折や脱臼などの明らかな骨の損傷はないため、レントゲン検査では診断が難しいことがあります。

治療面では、初期段階では湿布や消炎鎮痛薬を併用しながら、首の安静を保つことが行われます。症状が安定してきたら、引張り治療や温熱療法などのリハビリテーションを開始し、むち打ち症を早期に克服する手助けをします。過度な安静も禁物で、適切なリハビリテーションが早期治療の鍵となります。

検査・診断・治療など医療行為は、整形外科でのみ行える

医療行為は、整形外科でのみ実施されます。整形外科では、国家資格を持つ医師が科学的な根拠に基づいて検査、診断、処置、薬物療法、手術、リハビリテーションなどを行います。痛みや不調の原因を詳細に調査し、それに基づいて適切な治療プランを策定できます。

一方、接骨院や整骨院は、「柔道整復師」という国家資格を持つ専門家による施術(マッサージ、温熱療法、電気療法など)が主な治療となります。これらの施術は医学的な知識や技能を必要としない「医業類似行為」とされ、法的には保健管理の一環と位置づけられています。したがって、骨折や脱臼などの骨の問題に対しては通常施術は行われず、医師の同意がある場合にのみ施術が行われ、健康保険が適用されることもあります。

さらに、カイロプラクティック、整体、骨盤矯正、気功などの治療法には法的な資格が必要ないため、これらの治療は全額自費(保険未適用)となることが一般的です。

当院の交通事故治療について

  • 問診と診断
    事故後の痛みや不快感を正確に把握するために、問診が行われます。また、事故によって発生したケガや不調の詳細を確認するため、触診とともにMRI、CT、レントゲンなどの精密検査を実施することがあります。症状が軽度でも、医師に相談し、早めに治療を開始することをお勧めします。
  • 運動器リハビリによる治療
    診断結果に基づいて、国家資格を持つリハビリ専門家が患者様の症状に適した交通事故専門の治療を提供します。後遺症を未然に防ぐために、早期治療と持続的なリハビリテーションが非常に重要です。
  • 後遺症診断書の発行

    交通事故による後遺症の認定に必要な「後遺障害診断書」は、整形外科でのみ発行できます。接骨院や整骨院を受診した後で整形外科に行くと、ケガと事故の因果関係を証明するのが難しくなることがあります。ただし、当院に最低週1回の通院をしていただければ診断書の発行は可能です。事故直後に自覚症状がない場合でも、事故後早めに整形外科を受診しましょう。

交通事故Q&A

Q:初めての事故で、何をすればいいか分からない

A:事故が発生した場合、以下のステップを追うことが重要です。

  • 警察への連絡
    まず最初に、事故を警察に報告しましょう。警察は事故の詳細を記録し、必要な情報を提供してくれます。
  • 保険会社への連絡
    自動車保険に加入している場合、保険会社にも事故を報告しましょう。保険会社は事故の賠償を担当し、治療費の一部または全額を補償することがあります。確認が終わったら、当院で診察を受け、診断書を取得してください。発行された診断書は警察に提出することが必要です。その後、症状に応じた治療が開始されます。

Q:交通事故治療の費用はどれくらいかかりますか?

A:交通事故の場合、治療費は通常自賠責保険によってカバーされます。相手方が自賠責保険に加入している場合、患者様は通常、自己負担する必要はありません。治療費用は保険会社が支払います。

Q:健康保険を使用して交通事故治療を受けることはできますか?

A:交通事故による治療でも、健康保険を利用することができます。ただし、健康保険を適用するには、ご加入の健康保険組合に「第三者行為による傷病届」を提出する必要があります。保険適用についての詳細は、当院のスタッフにご相談ください。

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